J-SUPPORT1901の研究成果がプレスリリースされました

 岡山大学病院精神科神経科の藤原雅樹助教と山田了士教授ら、国立がん研究センター島津太一室長ら、島根大学の稲垣正俊教授らの共同研究グループによる「精神科臨床場面におけるがん検診勧奨法のランダム化比較試験(J-SUPPORT1901)」の研究成果がプレスリリースされました。

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精神障害を有する患者さんのがん検診受診率の格差解消に期待

 わが国でのがん検診受診率は未だ十分に高いとは言えず、その中でも、精神障害を有する患者さんは一般住民と比べて更に受診率が低いことがわかっており、「格差」が生じたままでした。かかりつけ精神科医療機関で行う個別のがん検診勧奨が、統合失調症患者さんの大腸がん検診受診率を向上させることを臨床試験で確認しました。本勧奨法の普及を進めることで、精神障害を有する患者さんのがん検診受診率の向上(格差是正)とがんの早期発見が期待されます。