J-SUPPORTにおける研究領域

領域

研究領域代表

研究グループ

グループ代表

I:新規開発

井上彰

新規開発
(Medicine and Device Development)

上園 保仁

II:医学的介入

全田 貞幹

支持療法
(Supportive Care)

全田 貞幹

緩和ケア
(Palliative Care)

松本 禎久 

III:心理社会ケア・サバイバ―シップケア

 

明智龍男

 

サイコオンコロジ―
(Psycho-Oncology)

藤森 麻衣子

IV:研究方法論

山口 拓洋

研究方法論
(Research Methodology)

川口 祟

V:普及実装科学

 

普及実装科学
(Dissemination and Implementation Sciences)

島津 太一

Ⅵ:実態把握

 宮下 光令  

実態把握(Needs Survey)

 佐藤 一樹

各研究領域の紹介

領域Ⅰ 新規開発

緩和ケア・支持療法に関する、例えば新規鎮痛薬開発などの新規薬物や新規医用デバイスなどを発見、発明し、製品を患者に届けるまでの研究および臨床試験のうち、基礎研究を臨床研究につなぐことを見据えて行う研究グループです。発見、発明したシーズの前臨床試験までを行い、基礎研究で得られた効果が実際にヒトに投与した試験により証明されるPOC(Proof of Concept)を確立するための、第1相試験(First in Human試験)そして第2相試験、および第3相試験実施を担当する領域Ⅱ研究へ橋渡しするまでの研究を担当します。

領域Ⅱ 医学的介入

緩和医療の現場では、疾患そのものから生じる痛みや倦怠感などの症状に加え、疾患に対する治療(抗がん剤治療や放射線治療など)に起因して生じる不快な症状(嘔気や皮膚障害など)を和らげるため、多くの薬剤が経験的に用いられています。しかし、それらの有効性と安全性については十分な科学的エビデンスがないものも多く、質の高い臨床研究に基づいた標準療法の確立が国際的にも重要な課題とされています。領域Ⅱでは、様々な苦痛症状に対する緩和ケアもしくは支持療法における薬物介入研究を積極的にサポートします。

領域Ⅲ 心理社会・行動介入

心理社会・行動介入(Psychosocial and Behavioral Care)は、“人の行動”に関わるすべての介入をカバーします。ここでの対象は、がんサバイバ―本人、ご家族、支援スタッフ、とりまく社会全体を含みます。サバイバ―一人一人に対する支援法に関する臨床研究はもちろんですが、地域全体に働きかけるような社会的介入も視野に入れています。ここでいう“行動”には、人々の知識・認識や態度を含みます。対象となる研究の介入は、医療・ケア提供のあり方(例:心理社会的な内容と提供方法に関する研究など)、患者-医療者間のコミュニケーション、看護・介護、リハビリ、食・栄養、身体活動、心理療法など、様々なモダリティーを想定しています。人々の“こころ”に触れる医療・ケアの革新に貢献していければ幸いです。

領域Ⅳ 方法論

方法論においては、J-SUPPORTにて計画・実施・支援される支持療法研究の方法論について、多面的な角度から検討を行います。支持療法領域特有の研究デザイン、アウトカム指標の提案・開発、統計学的手法の提案・開発、データマネジメント手法の提案・開発など、関連領域は多岐に渡ります。他研究領域と密接な連携をとりながら、一体となって本邦での支持療法の開発・普及を目指します。メンバーは、統計家、薬剤師、データマネジャーなど多領域の研究方法論の専門家から構成されています。

領域Ⅴ 普及実装科学

この領域では、研究の開発成果の臨床への導入(教育プログラムの作成支援、情報発信、周知の支援、新たな制度の検討、政策の提案)を扱っています。

領域Ⅵ 実態把握

この領域では、緩和ケアに関する現状の評価や観察研究、支持療法開発のニーズの把握、臨床に導入・普及された研究成果のモニタリングを扱っています。具体的には、経時的に緩和ケアの提供状況を評価していくための方法の確立(定点観測の枠組みの確立)、つらさや苦痛、QOLに関する患者調査、痛み調査、遺族調査、医療者調査によるナショナルデータの把握、レセプト等を用いたデータベース研究、コホート研究の立案と実施などを考えてゆきたいと思っています。